一般内科
内科では、総合内科専門医として熱や咳などの風邪症状や感染症をはじめ、生活習慣病、呼吸器疾患、消化器疾患、膠原病など、一般的な内科疾患に対して専門的な診断と治療を行います。
当院では、患者さんお一人おひとりに合わせたケアを提供するため、丁寧なカウンセリングとコミュニケーションを重視しています。患者さんが自分の症状や治療方法について理解し、納得いく治療を受けることができるように努めています。
主な症状
- 咳
- のどの痛み
- 鼻水
- 発熱
- 息切れ
- 動悸
- めまい
- 頭痛
- 胸痛
- 胃痛
- 吐き気・嘔吐
- 下痢
主な疾患
- 風邪・インフルエンザ
- 高血圧
- 脂質異常症
- 糖尿病
- 高尿酸血症
- 骨粗鬆症など内科全般
当院でできる検査
超音波検査(エコー検査)
人の耳では聞こえないほどの高い周波数の音を超音波といいます。
超音波検査とは、超音波を用いて体内の病変を調べる検査です。体の中に超音波を送信し、臓器や組織からはね返ってくる反射波を映像化します。超音波が伝わりやすいように、体の表面に検査用のゼリーを塗り、超音波の出る器械(プローブ)をあてて検査を行います。
メリット
- 被ばくのリスクがありません
- 痛みがなく、短時間で検査できます
- 検査室だけでなく、診察室や処置室など、場所を選ばず検査ができます
- 自室臓器を含めた、さまざまな臓器を観察することができ、がんや動脈硬化など、幅広い病気の発見につながります
デメリット
- 骨や空気、厚い脂肪があると超音波が通りにくいため、骨に囲まれた部位や、肺や胃腸などの空気が存在する臓器の検査にはやや不向きです。
腹部超音波検査
肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、胃や腸、膀胱などの検査を行っています。
確認できる主な病気
- 肝臓:脂肪肝、肝硬変、肝膿瘍、肝血管腫、肝嚢胞など
- 胆嚢:胆石、胆嚢ポリープ、胆嚢腺筋腫症、胆嚢腫瘍など
- 膵臓:膵嚢胞、膵石、膵臓腫瘍など
- 腎臓:腎結石、水腎症、腎嚢胞など
- 脾臓:脾腫、脾腫瘍、脾嚢胞など
- 前立腺:前立腺肥大症、前立腺腫瘍
- その他:虫垂炎、イレウス、憩室炎、胃・十二指腸潰瘍など
頸動脈超音波検査
頚動脈は頭に血液を送る大切な血管です。体の表面に近く観察がしやすいので、動脈硬化の診断に用いられます。頚動脈の動脈硬化を調べることは、脳の病気だけでなく、心臓の病気(狭心症、心筋梗塞など)の危険を推測するのに役立ちます。
確認できる主な病気
動脈硬化の進行度、頸動脈の狭窄、脳梗塞の原因となるプラークの有無
乳房超音波検査(乳腺エコー)
乳房表面にゼリーを塗ってその上から超音波をあて、視触診で発見したしこりの性状を観察したり、乳腺の状態を調べる検査です。手で触れないようなしこりの発見もできます。痛みもなく、5~10分程度で終わります。また妊娠中も検査は可能です。
確認できる主な病気
- 乳腺症
- 嚢胞
- 乳腺腫瘤など
甲状腺超音波検査
甲状腺とは、のどぼとけの直下にある蝶が羽根を広げたような形をした重さ10~20gほどの小さな臓器です。ここには全身の新陳代謝や成長促進にかかわるホルモン(甲状腺ホルモン)が分泌されています。のどの部分にある甲状腺に超音波をあて甲状腺の大きさ、腫瘍病変の位置や大きさ・性状などを調べる検査です。
骨密度検査
「骨密度」は、骨の強さを判定するための代表的な指標です。 骨密度検査では、骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定します。 骨密度は若い人の骨密度の平均値と比べて自分の骨密度が何%であるかで表されます。骨の量や成分(骨密度)を測定するためには、DXA(デキサ)法、超音波測定法、MD法といった詳しい検査があります。当院ではMD法を採用しています。
MD法とは
手のひらを、左手と右手の間にスロープ状のアルミニウム板がある台に載せてX線撮影し、第二中手骨(人差し指の付け根から手首までの骨)とアルミニウムの濃度を比較して骨密度を測ります。骨粗鬆症の診断にも用いることができ、被ばく量は少なく一般的なX線撮影装置で簡便に撮影できます。
確認できる主な病気
骨粗鬆症:骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。
骨粗鬆症(原発性)の診断基準
脆弱性骨折がある場合 | 背骨(椎体)、または脚の付け根(大腿骨近位部)の骨折 その他の脆弱性骨折があり、骨密度がYAMの80%未満 |
脆弱性骨折がない場合 | 骨密度がYAMの70%以下、または-2.5SD(標準偏差)以下 |
YAM : 若年成人平均値(腰椎/20∼44歳、大腿骨近位部/20∼29歳
内視鏡検査
血液検査
血液は赤血球や白血球などの血球成分や血球成分を取り除いた血清(血漿)から成り立っています。ある臓器の細胞が障害を受けると、その臓器特有の物質が血液などに流出しますので、血液を調べることは異常を発見する手がかりとなります。
体に何らかの異常がある場合、採血することによって血液中の物質数が増えているのか減っているのかを、項目ごとに基準値と照らし合わせ、病気の診断や将来の発症リスクを調べる手助けとなります。主に、肝臓や腎臓の病気、糖尿病、脂質異常症、貧血を見つけることができます。また、腫瘍マーカーを測定することもできます。
レントゲン検査
腹部の炎症、外傷、腫瘍などによる腸管内・腹腔内の異常ガスの有無や、肝臓、膵臓、腎臓の位置および大きさや形、結石、腫瘤陰影、異物の有無などを調べるための検査です。
X線検査は、X線を使って行います。骨や水分、脂肪などの体の組織によってX線の通りやすさが異なることを利用し、画像として映し出します。
X線検査では、金属やボタンなどが付いた衣類を着ていると、撮影する画像に映り込むため、検査着に着替えます。ボタンや金属のついていない薄い下着は、着ていてもかまいません。撮影部位によっては、体の位置を変えたり、息を止めたりすることが必要になります。検査全体にかかる時間は5分程度です。